先日の「情熱大陸」で、宮本算数塾が出ていましたね。入塾は無試験先着順にもかかわらず、最終塾生の8割が難関中に合格するという個人塾です。強育パズル、きっとバカ売れだろうなぁ。番組内で出てきた、”考える力がついてよかった”と感想を言っていたお子さんは、精華小→開成中で、2年前の算数オリンピック銀メダリストだそう。通塾生の中で、今年のジュニア算数オリンピックのメダリストが出たらしいし、小4で、高校への数学の学コンに名前が載った子も。小3からで、小2の10月から受付をしますが、既にキャンセル待ちは軽く3桁なんですって (@_@)。メディアに出た分、4桁に到達しているかも。
あくまで算数のみですから、他の教科は別の方法でフォローしなければいけませんよ。
さて、面白いのは、その指導方法。彼はW大卒業後塾講師のプロとして歩んできていますからいろんな失敗もしているはずです。
1.頭ごなしに徹底的に叩き込む指導・・・短期間で成績は飛躍的に伸びるが、子ども自身に考える力をつけさせることはできなかった。
2.懇切丁寧な指導・・・授業の前後の補講、無制限な質問の受け付けで、成績は伸びた。親や生徒からの信頼も得ることはできたが、授業中の集中度が私も生徒も低下した。
3.指導なき指導(The art of teaching without teaching)・・・宿題は出さず、質問も一切受け付けない。そのクラスで一番できる子が飽きないペースで授業を進めるので、落ちこぼれる子がたくさん出るが、フォローはしないし、親の泣き言も聞き流し。授業に緊張感が生まれ、子どもが自発的に問題に取り組むようになった。
3番目の指導方法に行き着いたとき、「この指導が一番いいけれど、組織向きではない。一人でやるしかないのかな。」と感じ、ちょうど転勤の話が出たので、その塾をとやめ、2週間後「ダメ元で教室でも開くか。」ということになった。
ここで、見落としてはいけないのは、最初の20人がずっと卒業までいるわけではなく、ついていけない子はどんどん辞めていくということ。そして、強い者だけが残り、受験に勝つというしくみです。だからこそ”何も教えない”でもやっていける。親は、自分の子がついていけないからといって文句言ってもダメ。
そんな宮本氏が力説する強育論はこうです。
子どもが伸びるために必要な3つの要素は、緊張感の高い空気、適した問題、手ごわいライバルです。…(中略)…子どもが正しく成長するのに必要な3つの要素は睡眠、食事、運動で、学習は4番目。この優先順位を間違えるとうまくいきません。私の教室では入試直前の6年生にも8時間睡眠を守らせています。学習は本能ですから前の3つがちゃんと満たされれば勝手に学習します。難しいことではありません。赤ちゃんを見習えばいいんです。毎日、必死に成長しようと努力をしていますね。「立て!」と言われなくても一生懸命、立とうとしますよね。それが学習の原点です。自分の意志で、興味を持って問題に取り組まないと学力は身につきません。場当たり的な詰め込みで成績を上げても入試には通用しません(宮本氏インタビュー記事より抜粋)。
福沢諭吉の「学問のススメ」にも、子どもはしっかり運動をして体力をつけよ、説いてありますね。百マス計算の陰山先生も入江塾の入江先生も、健全な生活・精神・体力そして競争と、同じことを言っている。結局、この辺が原点だってことなんだ。
宮本哲也氏のインタビュー記事はこちら。
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