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2006年6月25日 (日)

まだまだ実験中

中学に上のお子さんがいらっしゃるママ曰く、「塾に行かせれば出来るようになると思っていたけれど…」。

嗚呼、やはりそうでしたか。ていうか、それに気づいていたり、あるいは気づいていても言わないお母様が大多数の中、よくぞ教えてくれた、って感じです。

ひと言で「塾」といってもいろいろあるわけですが、一番多いのが「マニュアル化された塾」。前述のお母様はこのような塾を「マクドナルド塾」と呼んでいらっしゃいました。うまいっ、座布団一枚!他には「少人数」「徹底指導」どれも言葉としてはステキですが、内容について何も触れていないのが…アヤシイ。さらには、親切な昨今の塾は、学校の予習復習までやってくれるから、言われたことをやった子はそこそこの点は取れるけれど、指導者がいなくなったらそれで終わり。子ども時代に、考える・工夫するなどという機会をどんどん奪われているという、辛口の意見もいただきました。

また、大学で教鞭をとっている方がこんな話をしてくれました。毎週、学生個々にあわせた講義内容を考えるのはすごく難しい。やることのアウトラインは決まっていても、それをトップダウン式に教科書に沿ってやるのか、あるいは個人個人の能力を引き出すような内容にするのかで授業の準備も違ってくるわけですが、後者の講義レベルをずっと貫くのはかなり大変なことなのだそうです。「学生だって、単位が取れればいいというだけのモチベーションなので、結局マニュアル通りに教えるのが無難であり、それ以上のことをしてもスゴイ結果は得られない、しかし…」

この先のお話はちょっと興味深くて、

「美術系大学になるとちょっと違う、すなわち、大学で講義を受ける、教えてもらうというというより、自分の創造力を最大限に働かせて他人と違うものを創りだすのだという大きな意識があるので、先生の予想を超えるアイディアが出てくる」のだそうです。

具体的には、フラーレンなどの結晶構造を作ってみよう、という一見美術とは無関係の内容だったそうですが、とにかく「他人と違う」というモチベーションはかなりのパワーであることは間違いないようです。彼らにとっての「講義」とは「課題を出してもらう(=クリエーションのヒントを与えてもらう)場」であり、「大学」は「思索をする場」であるのですね。子ども達の毎日の学校や家での生活が、こんなモチベーションでできたら、さぞ勉強も楽しいだろうな、と思ってしまいました。

これらの話を総合すると、「マクドナルド塾」というのは、ごくごく一般的であり、効果も期待できないけれどそこそこ頑張っている塾ともいえるわけです。しかしながら、現代の教育システムは高々その程度であるというのも事実で、学習する人がモチベーションを高く持ち、かつ効果を最大に出すような教育システムというのは、まだ発見されていないということですね。

この方に面白い提案をしてもらいました。小さいうちに、地図を見て、実際そこへ行って立ってみて、その場所を高いところからも見てみる、なんていうことをすると「視点を変える」「発想力を養う」のにいいのではないか、と。半島でもいい、丘でもいい、あるいはビルや駅、線路でもいい。自然と人工が程よくバランスをとっているこの地なら、子ども達にも経験させられそうです。

効率よく子育て、効率よく教育。

このブログのテーマでもありますが、まだまだ実験は続きます。

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